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迷い道 ③ 幼児教育の巻

子供がプリントをやりながら自己学習していく、「○文式」という教室がある。私が次の職場に選んだのはそこのアシスタント業務であった。職安で見つけ、紹介してもらったのだ。その教室ではプリント学習のほかに授業もあり、0歳児から幼稚園児までの,お母さんに付き添われてくる子供に紙芝居を読んであげたり、おやつを食べさせたりするのが私達の仕事であった。私は専門学校で幼児教育も学んだので、オルガンを弾きながら、歌を教えたり、リトミックを教えたりもした。それからなんといっても、インプット学習といって「たしざんの歌」や「○もんちゃん世界一周の歌」など、子供が歌いながら覚えてしまう英才教育がその教室の「売り」で、なんとかわが子を「天才」にしたい母親とその子供達でいつも教室は朝から夕方まで大忙しだった。私のほかにアシスタントは5人ほどいて、私以外はみな結婚したばかりの若い主婦だった。仕事が終わった後、彼女らの家に招かれ、よく夕飯を御馳走になったりした。皆でカクテルを作って飲んだりした記憶もある。そんな私達の頂点にはこれらの英才教育の内容を開発したO先生がいた。O先生の授業を見に、全国からたくさんの先生が見学に来た。O先生はカリスマ的存在らしかった。当時50代だったO先生、今も教室はあるらしいが、現役で教えているのだろうか?

そして当時教室に来ていた子供達は現在どうしているのだろう。成人している子供がほとんどだと思うが、みな天才になったのだろうか?一人でも何者かになった子がいたとしたら英才教育を重要さを認めたいと思うのだが、今の所そのような噂は聞かない。中学生になるまで勉強などしたことのなかった私にとって、あの異常なまでの熱気にあふれた幼児教室は特殊な職場であった。

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教室のロッカーで、ベストと真っ赤なスカートが制服であった。「たす(足す)1(いち)、たすいち、たすいちは次の数、1の次2~!2の次3~!3の次4です楽しいなぁ~~♪」こんな歌を歌っていた。


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