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マンボNo5

私の母は、学生時代、英語が良くでき、文学にも造詣が深く、スポーツにおいてはバレーボール部で華々しく活躍する、文武両道のすばらしい女性だったらしい。本人がそう言うのだが本当のところはわからない。私が幼い頃を思い出すと、母はエプロンをしてキャッチボールをするような人であった。私と取っ組み合いのけんかをしたことも数知れず・・・。感情をぶつけ合う女性陣に対して父と弟は女性には決して逆らわず・・いや、女性を尊重するフェミニストであった。

そんな母は音楽も好きであった。映画音楽やラテンのレコードをたくさんではないが持っていて、(五木ひろしのものは多数あった)友達が遊びにくると、ステレオのある8畳間の和室(床の間あり)に私たちを招き、レコードをかけてくれた。子供の私たちに特に評判の良かった音楽はなんといっても「マンボNo5」である。「アーッツ!ウー!」というアレである。あれがかかると、私たちの血は騒ぎ、自然と体が動き、踊り狂ってしまうのであった。母はその間台所で平然と夕飯の支度をしていた。そして興奮が頂点に達すると、私はステレオのスピーカーの上に上り(昔のスピーカーは大きかった)そこから一回転して畳の上に着地するのが常であった。しかし現実には一回転したつもりでもできておらず、無様に転げ落ちているだけだったのだが、美しく回転できているという錯覚を起こさせてしまう魔力が、マンボNo5にはあった。いわゆるトランス状態だったのだろうか・・・。別の友人の絶頂時は辺りのものを投げる、というものであり、彼女の投げた積み木が私の鼻に当たり、流血、ということもあった。利香ちゃんの家に遊びに行ったまま帰ってこないわが子を迎えに来た友人の母は踊り狂う私たちを見て絶句したという。

現在はクールを装う私であるが、ラテン演奏時は、感情むき出しだったあの頃のようになり・・いや、なれないなぁ・・・。大人になった今は、あの純粋な気持ちを持ちつつ、内に秘めた情熱を表現したいと思うのだ。

Photo

私のいとこ(母の姪)の結婚披露宴での母。(30代半ばか・・)後ろに見えるタイツをはいた二本の足は、私と弟のものである。寒い冬、母は私たちに強引にタイツをはかせた。


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コメント

リカ先生のブログはいつも楽しくて笑わせてもらったり、そして時にはためになったり…。自叙伝や、ドキュメンタリー系の出版を期待してしまいます!?
リカ先生の人生そのものが、内容が濃い~のかな。

ちなみに私の場合は、ジュリーの「6番目のユウウツ」で踊り狂っていた記憶があります。
…ってこの記事、いつのだったでしょうか?
失礼致しました!

投稿: うたのみさこ☆… | 2010年2月 9日 (火) 01時01分

コメントありがとうございます。この記事古いよ。2009年4月に書いたもので、内容は35年くらい前のことです。ブログ見てくれているのですね。最近はなかなか更新できないのですが、余裕のあるときに頑張って書きますので、また読んでくださいね!

投稿: 野中利香 | 2010年2月16日 (火) 15時55分

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